Sampler は、Ableton による先進的なサンプリング・インストゥルメントです。 非常に用途が広く、一般的なサンプリング機能に先進的なサウンドデザイン機能を組み合わせて使用することができます。 Sampler を使用すれば、サウンドのあらゆる部分を詳細かつ直感的にコントロールすることができます。 極めてベーシックなオーディオソース素材から、力強く複雑なサウンドを作成することができます。

このムービーでは、Sampler の基本的な機能と、Sampler を音楽に使用することによって得られる効果について説明しています。

マルチサンプラー

Samplerでは、独自のマルチサンプルを作成・編集することができます。 直感的な操作を可能にするグラフィカルエディタを使って、キーレンジ、ベロシティレンジ、クロスフェードを含むサンプルゾーンを操作することができます。 各ゾーンには、数々のクリエイティブな再生・ループオプションが搭載されています。Sampler では SmartPriming を採用し、RAM 不足を防止しロード時間を短縮しています。

マルチモード・モーフィング・フィルタ

Sampler のユニークな処理およびモジュレーション能力は、サンプルを使った実験的な作業にぴったりです。 ボイスはそれぞれ、マルチモードフィルタで処理されます。 フィルタタイプにはモーフィング・フィルタが含まれており、1 つのコントロールでローパス、バンドパス、ハイパス、ノッチとシームレスな変化が可能です。 Sampler はまた、ポリフォニック・サチュレーション・ステージを搭載しており、サウンドに適度な暖かみを与えます。 

ポリフォニック・モジュレーション

Sampler では、サンプルスタート・ループ位置・ループ長さの各パラメータにポリフォニック・モジュレーションを適用することができます。 専用モジュレーション・オシレータにより、サンプルに周波数変調または振幅変調を適用することができます。 3 つの LFO、5 つのマルチモード・エンベロープ、さまざまな MIDI 入力をモジュレーション・ソースとして使用できます。 ポスト・プロセッシングだけでなくサンプル再生特性もモジュレートすることができるため、波形テーブル合成やグラニュラー合成にも似た効果を得ることができます。 

Live 専用

Sampler は、非常にパワフルなインストゥルメントでありながら、親しみやすい直感的なユーザインターフェースにより、操作が簡単です。 Live に完全統合している Sampler には、Live の機能が活用されています。 Sampler をクリップエンベロープやアレンジメントのオートメーションを使ってモジュレートしたり、MIDI コントローラを使ってリアルタイムに微調整することができます。 複数の Sampler を重ねてレイヤーやスプリットを作成したり、MIDI やオーディオエフェクトを追加したり、作成したものをラックとして保存しそれ以降の作業で使用することもできます。 Sampler で使用しているサンプルも含めて Live プロジェクト全体をまとめることができるので、他の Live ユーザと共有するのも簡単です。