Wavetableは、直感的に使用でき、機能の豊富な新シンセです。シンセ、アコースティック楽器、ノイズなどに由来するウェーブテーブルを使用して、サウンドをストレッチ、シェイピング、モーフィングして幅広いサウンド・パレットを作成できます。そのままプレイするも、これまで体験したことのないディープなサウンドデザインの世界へと足を踏み入れるも自由です。
Software Instruments
Wavetable
制作: Ableton
このLive新デバイスは、ウェーブテーブル・シンセのパワーとサウンドを、利用しやすく遊び心に満ちたソフトウェア・インストゥルメントにもたらします。シンセシスによりもたらされる大きな可能性を犠牲にすることなく、より深いレベルでのサウンドデザインを可能にします。
Wavetableの豊富なサウンドを支えるのは、2基のメイン・オシレーター(とサブ・オシレーター)です。これらを使用して、シンセや実際の楽器の波形に由来する数百のウェーブテーブルをシェイピングおよびモーフィングできます。モーフィング可能な2基の柔軟なアナログモデル・フィルターと独自のユニゾン・モードにより、さらに豊かなサウンドが得られます。
ですが、Wavetableの可能性を何よりも大きく広げるのは、その操作性に優れたコントロールです。パラメーターをクリックするだけでモジュレーション対象としてマトリックスに追加でき、アサイン可能なエンベロープやLFOを使用してモジュレートできます。さらに、フルスクリーンのブレイクアウト・ビューには、Wavetableの全コントロールを一度に表示させることができるため、複雑なサブメニューを駆使する必要なく、即時にすべてにアクセスできます。
オシレーターとオシレーター・エフェクト
オシレーターは、クラシック・シンセ、さまざまなアコースティック楽器、ハーモニック・テーブル、多様なノイズなど、100を超えるウェーブテーブルを提供します。各オシレーターには、パン、ボリューム、チューニングの専用コントロール、および、ウェーブテーブル内の位置をスイープするコントロールが用意されています。
各ウェーブテーブルをシェイピング、ストレッチ、モーフィングできる周波数変調、位相ひずみ、パルス幅、オシレーター同期などのオシレーター・エフェクトも用意されています。また、サブ・オシレーターは選択可能なオクターブと調性可能な追加倍音を含む正弦波を提供し、ローエンドの存在感を付加できます。
フィルター
オシレーターの生の出力を処理するフィルターは、サウンドのシェイピングとレイヤーにアナログの温かみと柔軟性を提供します。並列、直列、「分割」の各モードで構成できます。各オシレーターはそれぞれ独自のフィルターを通じて送信されます。各フィルターは、12と24 dBスロープの間、および、有名アナログ・シンセに見られるハードウェア・フィルターをエミュレートするアナログモデル回路動作を切り替えられます。
モジュレーション・マトリックス
Wavetableのサウンドデザインのパワーの核となるのが、レスポンシブなモジュレーション・マトリックスです。Wavetableのコントロールをクリックすると、モジュレーション対象としてマトリックスに追加されます。マトリックスでは、3つのエンベロープ、2つのLFO、さまざまなMIDIソースでコントロールをモジュレートすることができます。
グローバル・セクション
グローバル・セクションはボリュームのコントロールを提供し、モノフォニックおよびポリフォニック再生の間で切り替え、グライドを調整します。また、6種類のユニゾン動作は、ステレオ拡張、フェージング、その他のコーラス・エフェクトにユニークなサウンドデザインの可能性を提供します。
Pushとの使用向けにデザイン
Wavetableは、Pushを使用したディープなサウンド・スカルプティング向けにデザインされた初のシンセです。モジュレーション・マトリックスにサウンドを簡単にアサインでき、Pushのコントロールを使用した詳細な操作が可能です。さらに、ウェーブテーブルをビジュアルで詳細に表示できるため、Pushのディスプレイでサウンドの状態を確認することができます。
ウェーブテーブル・シンセシスの歴史および Wavetableについてさらに詳しくは、Abletonブログをご覧ください。